診療のご案内
アレルギー性鼻炎
アレルギー性鼻炎とは
アレルギー性鼻炎とは、主に鼻の粘膜にアレルゲンが付着することで、異物から体を守ろうとする免疫反応が過剰に起こり、くしゃみ、鼻水、鼻詰まりなどの症状として現れる状態を言います。
アレルギー性鼻炎の種類
季節性アレルギー性鼻炎
北海道ではいわゆるスギ花粉による花粉症はほとんどないですが、花粉症もアレルギー性鼻炎の一種です。
イネ科の植物やブタクサやシラカバなどの季節の植物によって引き起こされるアレルギー性鼻炎を季節性アレルギー性鼻炎と言います。
通年性アレルギー性鼻炎
ダニ、ハウスダスト、イヌ、ネコなど季節に関わらず年間を通して起こるものを通年性アレルギー性鼻炎と言います。
近年では黄砂やPM2.5のような大気汚染物質によってアレルギー性鼻炎の症状が酷くなるケースもあります。
アレルギー性鼻炎の症状と治療
アレルギー性鼻炎の症状
- くしゃみ
- 透明でサラサラした鼻水
- 鼻づまり
代表的な症状は上記3つとなりますが、
- のどのかゆみ
- 目のかゆみ
- 肌の炎症、かゆみ
- 頭痛
- 咳
などが起こる場合もあります。
アレルギー性鼻炎の治療
服薬治療
抗アレルギー薬を服用し、症状を抑えます。アレルギー性鼻炎と風邪の初期症状とは見分けがつきにくいため、アレルギー特定の検査や鼻汁好酸球検査を行うこともあります。
点鼻薬
鼻にスプレーをしていただく薬です。主にステロイドの点鼻薬を処方します。ステロイドの点鼻薬は鼻の粘膜にバリアをはるようなものになります。鼻詰まりの症状に即効性はありませんが継続することで効果が出てきます。
一般的にドラックストアなどで購入できる点鼻薬は抗ヒスタミン薬や血管収縮薬であり、即効性があるように感じますが、効き目が短時間であり、効果がなくなった際にかえって鼻詰まりを悪化させることがあります。
初期療法
札幌市では例年4月下旬から5月上旬にかけてシラカバ花粉が多く飛散します。初期療法とは、症状が出る少し前から薬を服用しはじめる方法です。症状が悪化してから薬を服用するよりも症状の出現を緩やかにする効果があり、特にシラカバ花粉症の方におすすめです。毎年シラカバ花粉でお悩みの方は少し早めの4月に入った段階で受診いただくとスムーズに初期療法がはじめられるでしょう。シーズンに混みあうクリニックで待たなくて済むこともメリットです。
アレルギー検査について
アレルギー性鼻炎だが実際には何のアレルギーが該当しているか知らない患者さんは多くいらっしゃいます。
薬の服用で症状を抑えることもできますが、アレルゲンを特定し、事前に回避することも有効な対策です。
アレルギー検査は保険適応となりますが、検査項目の数により価格は変わります。
当院ではご希望に合わせてView39という幅広く検査できるキットにてアレルギー検査を行うことも可能です。
検査結果がでるまでは約1週間かかります。
※注射針を使用してのアレルギー検査について、15歳以上の大人の方に行っています。お子様の場合小児科での検査をおすすめする場合がございます。予めご了承ください。